73.0%が普段の食事で作物が育った「土壌の豊かさ」を意識、意識していない方々も9割以上が「土壌を意識することの重要性」を実感
理由として「農薬・土壌汚染が気になる」や「自分の口に入る物なので知っておきたい」などの声
■意識調査サマリー
持続可能な世界の実現を目指すため、SDGs(持続可能な開発目標)への関心が世界的に高まっています。持続可能性の観点から子どもへの食育も重要視されていることから、今回はSDGsに関心がある111の子育て世帯に対し、「作物が育つ土壌」に関する意識調査を行いました。
その結果、7割以上の保護者の方が普段の食事の中で、作物が育った「土壌の豊かさ」を意識しており、その理由として、「無農薬や低農薬など、農薬と土壌汚染に対して気になる」や「栄養のあるおいしい野菜をたべたいから」などが挙がりました。一方で、普段から「土壌の豊かさ」を意識していない世帯においても、9割以上が、意識することの重要性を実感していると回答し、その理由として、作物の「安心感」や「品質」を重視したいという声が挙げられています。
また、野菜や果物など作物の表記に関して、9割以上が、生産地以外にも「土壌の状態」や「農薬」などの生産環境の明記も希望しており、生産環境の明記があることで「より安心して買える」や「無農薬を食べたいから、明記して欲しい」などの声が集まり、作物購入時の不安を少しでも解消したいという思いが伺えました。
最後に、お子さまの食事・食材への意識について伺ったところ、子育て世帯の94.6%が、子どもに食材への意識を高く持ってほしいと回答しました。その理由として、「しっかりとした作物の味を知ってほしい」や「良い食材を適切に選ぶことで生産者を助けたい」などの声が挙がったほか、「栄養のある食事を心がけつつ、食事を楽しんでほしい」や「どのように作られたかの苦労がわかれば、残すことも無くなりそう」といった意見も出ました。本質にこだわった良い食材を選んで「生産者の方々を助けたい」「子どもにフードロスへの意識を高く持ってほしい」と望んでいる保護者の方が多いようです。
今回の調査でSDGsに関心がある子育て世帯においては、作物が育った土壌の豊かさを意識する傾向が強いことが分かりました。特に我が子にも食材への意識を高く持ってほしいと考える保護者の方々には、良質で健康に良い作物を選ぶことで、「生産者を助けたい」「残さずに食べるように育って欲しい」といった想いがあるようです。
こうした子育て世帯の意識を踏まえると、生産者である農家の方々にとっては「消費者の求める、良質な作物を生産していくこと」が今後重要なテーマとなりそうです。社会情勢的にもSDGsへの意識が高まっている中、農業において、これまで以上に土壌の豊かさを意識・考慮した環境再生型農法が必要になってくるのではないでしょうか。
■調査概要
調査名称:子育て世帯への「作物が育つ土壌」に関する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年6月20日〜同年6月21日
有効回答:SDGsに関心がある111の子育て世帯
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
■意識調査詳細
詳細はこちらのPDFをご確認ください。